③の記事を書いてたら、思いがけず当時の自分の求めてた言葉がわかり、涙とともにスッキリしてしまって続きを書くモチベーションが下がってます(おい!)
安心満足して帰っていった小2の私
前回の③の記事でほんとにもうびっくりしました。当初考えてなかった文章を書いた途端に、「ああ、これだ。小2の私が欲しかった言葉は」とわかりました。
本当は、学校に行けなくなった情けない理由も知った上で「大丈夫」と言ってもらいたかったし、保健室の隣のトイレで一人で吐いたときの辛い気持ちも知ってもらって「よしよし、辛かったね」って言って欲しかった。
そしたら、涙が後から後から出てきました。
小2の私が目の前にいました。それまで「全然大丈夫じゃない」「孤独だ」と思っていた彼女が、「大丈夫。何も問題ない」「辛かったね」と言われて、安心して堰を切ったように泣いてる様子がありありと目に浮かびました。
私も泣きました。
しばらく頭を撫でながら「辛かったね。もう大丈夫」と言っていたら、小2の私はすっかり元気になり、笑顔で「ばいばーい」と言って去って行きました。
こんなアニメや映画にあるようなシーンが白昼夢のように目に浮かんだのです。
とはいえ、無理ゲーすぎないか
去って行く小2の私を見送りつつ、私は思いました。
とはいえ、無理ゲーすぎないか。
無理ゲーとは、クリアするのが不可能に思えるほど難易度の高いゲームのこと。転じて一般生活でも、過酷、理不尽な状況に対して使われる。
親の立場なら
- 不登校になるまでの事情を知らない
- 理由を聞いても教えてくれない
- ましてや本人自身かけてほしい言葉がわかってない(31年かかって昨日判明)
という条件のなか、子どもの求める正解を探り当てるのは至難のワザです。
もし私なら「ちょっ、ヒント、ヒントちょーだい!」と言いたい。
ヒントをもらうための魔法の呪文(仮説)
そこでヒントをもらうための魔法の呪文が、③で書いたこの言葉です。
「どんなことでも叱らないから、ちゃんと聞くから、どんなことでも絶対にあなたの味方だから、話してみて。一緒にどうしたらいいか考えよう」
ただし、私はまだ使ったことのない呪文だから、あくまで仮説。
でも、小2の私が言って欲しかった言葉であることは事実。「言ったら叱られる。否定される」って思ってたなんて、親も先生も気づかなかっただろうなぁ。
ただし、この呪文を親が唱えるにはかなり覚悟がいると思う。私も同じ状況で唱えられるかどうか。
呪文を唱えるのに求められる覚悟とは
この呪文を唱えるために迫られる覚悟はいろいろあると思います。
- どんなことであろうと(たとえ自分の価値観と異なることであっても)受け止める、最後まで聞く、否定しない覚悟
- その後に起こりうる問題に最後までつきあう覚悟
- 呪文の約束を反故にしない覚悟
「どんなことでも」って、その内容がわからないのに、先に約束するんですよね。契約内容のわからない契約書にサインをするようなもの。怖〜。
呪文の本当の意味
でも、お互いに勘違いしないほうがいいのは、この呪文は「子どもの言うことを何でもそのままその通りにする」って意味じゃないことです。
- 子どもの意見を最後まで聞く
- 親も自分の意見を子どもにわかるように伝える
- お互い譲れる部分・譲れない部分を提示しながら、折り合いをつけていく努力をする。
つまり「お互いの考えを尊重しながら話し合おう」という意思表示の呪文なのではないかと。
「子どもの意見が無条件に通る」という意味ではないし、それは逆も同じ。「親の意見を無条件に通す」こともできてしまう関係だからこそ、子どもは親にこの呪文を唱えてもらうことを必要としています。
さあ呪文を唱えましょう
親が想像もつかないような理由で産まれたての子ヤギのようにプルプル震えてパニックを起こしてる子どもが目の前にいるなら、とにかく落ち着かせて安心させなければ!!
覚悟を決めて呪文を唱えましょう。聞いてみたら案外たいした問題ではないのかもしれません。
でもそこで馬鹿にした態度を取らないように!!
表題に対する私なりの答え
熱く語りましたが、なんせ実際に使ったことがありませんので机上の空論かもしれません。
でも一応表題のテーマについて私なりの結論が出せました。
不登校だった小学2年生の自分に、今の私が親としてどんな言葉をかけたらいいのか
↓
「どんなことでも叱らないから、ちゃんと聞くから、どんなことでも絶対にあなたの味方だから、話してみて。一緒にどうしたらいいか考えよう」
↓
根掘り葉堀り、本人が落ち着くまで聞き出す
↓
そーかー辛かったね。大丈夫だよ。もう大丈夫だよ。
こんな感じです。
ここまで重たいお話にもお付き合いいただきありがとうございました。私の中の小2の私は、すっかり元気になりました。
でも面白いテーマなのでまだ続く。