不登校だった小学2年生の自分に、今の私が親としてどんな言葉をかけたらいいのか改めて考える③

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イジメが終わったとたんに不登校になった小2の私。不登校の理由を親と先生は知っていたのか、登校できるようになったきっかけは何かを書きます。

不登校になった理由を両親・担任の先生は知っていたのか

①と②の記事を読まれた人なら「不登校の理由を親や先生は知ってたの?」って思われたかもしれません。

両親や担任の先生は知りませんでした。

母に話したのも去年なので、30年間以上話してなかったと思います。

当時、母や先生から理由を聞かれたと思いますが、私は話しませんでした。

なぜ親や先生に理由を話さなかったのか

このあたりの私の心境や考え方が、どうも私の抱える問題のいろいろな原因になってそうな気がします。

ブログを書くことでわかってきました。ブログすごい。

考えられる理由を書いてみます。

理由1

自分で招いたイジメが解決した途端に力尽きて学校に行けなくなったなんてこんな情けないこと、親や先生に話したら怒られる。呆れられる。無理無理絶対話せない。

理由2

うまく説明できる自信がない。イジメにあってたけど、学校に行けなくなったのはAちゃんのせいじゃない。自分に失望したことや学校に行く気力が尽きたことが原因ってことがうまく説明できない。

そもそも、当時の私はここまで整理できてなかったと思います。なんとなく気づいてましたが。

理由3

説明したところで、どうせ私の気持ちなんか関係なく「学校行け」って言われるんでしょ?。なら説明しても意味ないよね。

母は「学校には行くものだ」「学校に行かない=悪」という価値観の持ち主だと私は感じていたので、「もし頑張って説明して、それでも聞き入れられなかったら、もう私は耐えられない」と思ってました。

だいたい上の3つが不登校の原因を話さない理由だったと思います。

説明はできなかったけど、「聞き出してほしい」「その上で受け入れてほしい」という気持ちはあった

私からは説明はできなかったんですが、母の「学校は行くものだ」という価値観を一旦ほかに置いてでも、私の話を聞きだして欲しかったという気持ちはありました。

どんなことでも叱らないから、ちゃんと聞くから、どんなことでも絶対にあなたの味方だから、話してみて。一緒にどうしたらいいか考えよう」と言ってほしかったんだと思います。

つまり「学校は行くものだ」という価値観よりも、私のほうが大事だということを示してほしかったんです。

でも「じゃあ学校に行かなかったら、これからどうするの?」って聞かれたらうまく答えられない(実際に聞かれました)。だから言えない。そんな気持ちでした。

また登校できるようになったきっかけ

ゴールデンウィークが明けて1週間ほど経ったころ、私は保健室の奥の部屋に、担任のB先生に呼び出されました。

私はそのころも、学校に行ったり行かなかったりしてました。

B先生はこんな話をしました。

「先生の知り合いにお医者さんがいてね。〇〇ちゃんの話をしたら、いい薬があるって教えてくれたの。それで先生、その薬をもらってきたんだよ」

その薬を見せてもらうと、薬はお茶を飲む湯飲みの中に入ってました。白く濁った飲み薬でした。

そのとき私は思いました。

いい薬があるというのは嘘だ

なぜなら私の体調の悪さは心因性だと自覚があったからです。風邪を治すみたいに薬で治るわけないと思いました。

でも同時にこうも思いました。

多分、B先生はお母さんと相談してこの薬を出すことしたんだろう。

お母さんもB先生も私のことを本当に心配して、こんな嘘までついてくれた。

私、こんなに大事に思ってもらってる。私の今の辛さを理解してもらえなくても、もうその気持ちで十分じゃないか。

薬の話を聞いている少しの間に、こんな考えが頭の中にかけめぐりました。

私は湯飲みに少し入っていた液体の薬を飲みました。甘い味の薬でした。

飲み終わったあと、B先生に「どう?」と聞かれました。

私は「なんか良くなった気がする…」と答えました。B先生は「良かった」と言いました。

そして登校できるようになった

そして本当に次の日から、吐き気をもよおすことなく登校できるようになりました。

「母とB先生が私を大事に思ってくれている」を知って、私が自分で「学校に行こう」と決めたから、吐き気がおこらなくなったんだと思います。

私も「学校に行かなきゃ」とは思っていましたが、正直どうしたらいいかわからなくなっていたので、きっかけを作ってもらって良かったと思います。

本当の気持ち

本当は、学校に行けなくなった情けない理由も知った上で「大丈夫」と言ってもらいたかったし、保健室の隣のトイレで一人で吐いたときの辛い気持ちも知ってもらって「よしよし、辛かったね」って言って欲しかった。

今ならそう思います。

うおー、書いてたら涙が出てきたぞ。

そーかー、君はそんなことを思っていたんだね。よしよし、辛かったね〜。もう大丈夫だからね。

続く。