アドレナリンで動こうとする癖を辞めてみた

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ほんの最近まで自覚がなかったのですが、何事も「エイヤー!」って気合を入れてなんとかしようとする癖がついてました。それを辞めてみました。

アドレナリンファイター

アドレナリンって「闘争」もしくは「逃走」のホルモンって言われているそうで、強いプレッシャーやストレスがかかったときに、その状況を乗り切るために出てくるらしいです。

アドレナリンが出ると、心拍数や血圧が上がり、お腹が空かなくなったり、痛みも感じにくくなったりするそうです。要するに火事場の馬鹿力が出るようになるんですね。

とあるきっかけでアドレナリンセルフテストというものをやってみたところ、20項目中17項目が当てはまり、私はかなりのアドレナリンファイターのようです。

なんでもかんでも「エイヤー!」で乗り切ろうとする私

私は家事でも仕事でも、「エイヤー!」と気合をいれないとできないと思っていました。それが普通だと思ってたので、それ以外のやり方をあまり知りません。

朝起きて娘にご飯食べさせて支度して家を出て保育園に娘を連れて行く←エイヤー!

出社して仕事←エイヤー!

退社して保育園に娘を迎えに行って帰宅←エイヤー!

晩御飯の調理←エイヤー!

夕食後、娘の歯磨き促して仕上げ歯磨きして着替えさせて寝かしつける←エイヤー!

大袈裟に見えますが、本当に全部「エイヤー!」じゃないと動けないと思ってたし、実際そうだったんです。

今思うと、これって全部アドレナリンで対処しようとする癖がついてたのかなと思います。

疲れが蓄積してくると

だんだん疲れが蓄積してくると「エイヤー!」ができなくなってきます。

アドレナリンってピンチを短期集中で乗り切るためのもので、そんな頻繁に長時間使えるものではないようです。

私の場合この「エイヤー!」ができなくなると

動けなくなります。

正確に言うと、動こうとしても重力が2倍になったみたいに、気力をかなり振り絞らないと動けなくて、途中で力尽きます。

で、本当に動けなくなるとどうするかというと

引きこもります。

外部からの接触をなるべく遮断しようとします。そうしないと回復しない。

一人暮らしのときは本当に引きこもってました。布団に寝たままネットサーフィンしたり漫画を読んだり。

ネットサーフィンや漫画は、現実世界から完全に別世界に入れるので、「エイヤー!」しなくてもいいと言い訳が立つんです(よく考えるとこの思考が謎)。

今はどうしてるかというと、娘のお世話はどうにかやって、どうにか寝させて、あとはぐったり、みたいな感じです。

それで、家事ができなくて、家がぐちゃぐちゃになったり、洗濯物や洗ってないお皿がたまりまくったり、明日娘が保育園に持っていく服が乾いてなかったり(仕方ないから、コインランドリーで乾燥して間に合わせる)。

うーん、書いててむちゃくちゃです。

今は以前に比べると、夫がお皿の後片付けや朝の娘の着替えをやってくれるようになってだいぶ良くなりましたが、夫が4日間出張とかになると結構崩壊してます。

これって、かなり情けない状態なんだろうなぁと思いつつ、最近は開き直ってました。でもやっぱり情けなく思ってました。他の人はどうやって乗り切ってるんだろうと。

いつも「エイヤー!」で乗り切ろうとするのを辞めてみた

最近、私がアドレナリンファイターの自覚が出てきて、ふと、「私なんで全部『エイヤー!』で乗り切ろうとしてるんだろう?」と思いました。

それで「エイヤー!」で乗り切ろうとしてると気づいたら、辞めてみることにしました。

私なりのコツは、風邪やインフルエンザにかかったけど最低限の家事買い物をしなくてはいけないとき、ノロノロでもいいから着実に家事買い物を行なっていく、あのモードを思い出すのです。

風邪やインフルエンザなら頑張れなくても仕方ない。そう思うと逆に気が楽になって、家事買い物できていました(今思うとやっぱり変な思考)。

例えば家事を「エイヤー!」でこなそうとしてたら、「いやいや」と思いなおし「急がなくてもいいから、倦まず弛まず着実に」に取り組みます。

これを「倦まず弛まず」モードと名づけました。

これがまたなんかいい感じで、家事も変な焦りもなく着々とやりつつ、疲れも溜まりにくい気がします。

穏やかな気持ちで取り組めるおかげで、気持ちに余裕ができてきました。

なんで「エイヤー!」で乗り切ろうとするのか

こうやって書いてると、私の「エイヤー!」で頑張らないといけないという強迫観念はなんなんだろう、と思いました。小学生くらいからこんな感じでした。

ひとつ思い当たるのは、小さいころから周囲に「気が利かない」「どんくさい」と言われていたことです。今もです。

指摘されて慌てて取り組む感じで、言われたことはなんでも急いでやらないといけないと思っていました。今もですね。

気が利かない分、一生懸命やってるところを見せないといけないとも思っていたようです。これも今も(自分で書いてて呆れてきた)。

でも慌てて急いで人目を気にしながらやるもんだから、焦ってミスをするんですね。それで怪我したり転んだり。→どんくさい

人目が無ければ、多少ミスしても冷静にリカバリーできるのに、人目があると「あああすみません、どんがらガッシャーン!」→ミス拡大→どんくさい。

今もそのやり方を引きずる必要はない

今は多少ミスしても冷静にリカバリーすれば問題ないってわかってるわけです。

気が利かないのだって、それ以外のことで役立てるよう頑張ったらいいじゃん。

だから、全部エイヤー!でやろうのするのはやめる。

「エイヤー!」はここぞという大事な瞬間に使って、あとは「倦まず弛まずモード」でゆっくり着実にやってこうと思います。

これでやったら何が変化するかな。楽しみです。